2008.08.30 Sat
祖母の両腕にかけられた毛糸の束は 鍋から立ちのぼる湯気の中で 素直に編み癖を解いていった ほどかれ 縫い合わされ 新しい柄ゆきと出会い 新しい名をもらい 新しいつとめを果たす古布 いくつかの家具の欠片が 洗われ 削り出され 磨かれ 組まれ 懐かしい香りを放つ小さな椅子に生まれ変わる 再生という魔法は 可能 か 不可能 かではなく 信じる か 信じない か あるいは ある か ない か |
2008.08.17 Sun
ひとりの時間に 独りでないとできないことを 注意深く選び取る |
2008.06.13 Fri
イッテラッシャイ
ミテラッシャイ ヤッテラッシャイ キイテラッシャイ トンデラッシャイ マワッテラッシャイ ウタッテラッシャイ オドッテラッシャイ オボエテラッシャイ ワスレテラッシャイ ツカンデラッシャイ コマッテラッシャイ デアッテラッシャイ ワカレテラッシャイ キザンデラッシャイ ヤブッテラッシャイ コワシテラッシャイ ツクッテラッシャイ ウマレテラッシャイ カエッテラッシャイ イッテラッシャイ! |
2008.06.12 Thu
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2008.05.05 Mon
ふらりと訪れた寒い部屋で あの日思いがけず 君の心の内を聞かされた 誰かがお膳立てしたかと思うほど その部屋には誰もいなくて 君と 私しかいなくて 笑み交わし合ったあと 私たちはずいぶん長い立ち話をした 思い詰めた言葉の裏に 昨日今日のことではない確かさを感じ 思えばあの時 私は君の不在を一瞬想像したような気もする 原因も 現状分析も 今後の見通しも 何もかもを的確に把握することは 今あるがままの継続を困難にする あいづちを打つことが 君の中の静かな決意を促してしまうことに 気づかぬふりをしただろうか 私は 積極的な肯定はなくても 消極的な否定もなければ 理解されたものと思っただろうか 君は 修復には 壊れるまでにかかったと同じ年月を必要とする 別れ際にはそんな話もした そのあと会う約束をしていた人に ずいぶん遅れた理由を尋ねられて 待ち合わせの時間を すっかり覚え違えていたことにしたが 他の言い訳は今も思いつかない 君がいないことを受け入れ始めた5月の部屋は風に満たされて 開けっ放しの窓の外がやたらにまぶしかった |
2008.04.26 Sat
見えていることがすべてではないと認めることは難しい 見えていることがすべてだと認めることはもっと難しい |