2006.04.30 Sun
Come with me ! Let's go to the next stage. |
2006.04.30 Sun
玄関先で 一晩かかって 砂を吐かされるアサリ 今夜の海は ボウル一杯の広さ |
2006.04.29 Sat
肉薄する虚構と現実 そのあわいから言葉が生まれる 口づけた鏡のあちら側とこちら側 ガラスの表面一枚を隔てた どちらが本当? どちらも、嘘! |
2006.04.28 Fri
抱き寄せて 頬寄せて 髪を撫でる それだけで 愛おしさがあふれだす この思いがどこからくるのか いつも 注意深く探るのだけれど 湧きあがるようで 降りそそぐようで 押し寄せるようで 引込まれるようで 源も行方も分からぬものに ただ ただ 満たされる この仕組みの 不思議が解けぬまま いつか命の尽きるとき 体もろともに消え失せることが いまだ飲み込めずにいる 思いだけ ここに留まらぬものか はじめから捉えようのないものならば 終わりにも捕われず 残せぬものか 愚かしい願いを抱かせる この腕の中の あまりにも愛らしく この上なく確かな 存在 |
2006.04.27 Thu
re- : 接頭辞。「再び」「元へ」「新たに」「繰り返し」の意味を表す。 これが最も普通の意味で、動詞または動詞から出た名詞・形容詞などと 自由に結合する。;この意味の時は[ri:]と長音に発音する。 なお e で始まる語の前、または同じつづりで別の意味のある場合には、 「再び〜する」の意味の語には、reの次に通例 hyphen を置く。 (三省堂『新クラウン英和辞典』) react : 反応する・感応する re-act : 〜をやり直す・〜を再び演じる rebirth : 再生・復興・復活 recollect : 思い出す・回想する recover : 取り戻す・回復する re-cover : 〜を再び覆う・覆いを取り替える refrection : 反射・反映・思索・黙想・熟考 reincarnation : 生まれかわり relate : 物語る・述べる・関係させる・結びつける remark : 〜と言う・気付く・注目する・注意する reproduce : 生む・再生させる・再現する respire : 呼吸する・休息する return : 帰る・戻る・返る・答える reveal : 超自然的な方法で知らせる・啓示する reverse : 逆の・反対の・裏の revolution : 回転・循環・周期・革命 reward : 報いる 初稿1993,5,8 |
2006.04.26 Wed
決して触れてはいけないものを 一瞬でも手にした罰。 すぐに返したつもりだったけど カミサマは見ていた。 |
2006.04.26 Wed
誤って 栓を踏み抜いた あっという間に 体中の水が失われて行く あまりの速さに動転して 押し流されて行く栓が 届かないところへ消えるのを ただ見送る |
2006.04.26 Wed
この春から下の子も幼稚園に通い始め 家族を送り出したあと 家の中でひとりになった それでも新年度しばらくは 午前保育で帰宅が早く ひとりの間に済ませたい用事は思いのほか多く 今までよりかえって慌ただしいくらいだった 少しずつお迎えの時間が延びて 子どもたちが園で昼食を済ませてから帰宅するようになる頃 PTAの活動や サークルの活動や 友人のお見舞いや ちょっとした届け物や 不意の来客で ひとりでいることはほとんどない 自由な時間と言われても 格別したいこともなかったし にぎやかに埋まるカレンダーが それなりに心楽しかった けれど 今日は したいことがある 朝の支度を心持ち手早くすませて いつもよりにこやかに家族を送り出し 扉を閉めて 鍵をかけて 部屋にもどって 誰はばからず ひとりで泣いた ひとりになるのを待ちわびて 初めて自由にすることが こんなことだとは 思わなかった |
2006.04.25 Tue
扉の内に秘密があるので 風の音にも身構える。 箱の内には宝があるので 夜もおちおち眠れない。 私の内に偽りがあるので ものを言うのも恐ろしい。 |
2006.04.24 Mon
エスカレーション 売り言葉に買い言葉 誘い文句に殺し文句 エスカレーション 微妙な発言 露骨な描写 感情の伝達 行為の省略 エスカレーション 具体的な表現 抽象的な課題 問題提起 解答放棄 エスカレーション 言い訳 押付け カマ掛け 駆け引き 差し引き 辞書引き エスカレーション 言論の自由 表現の限界 字数の制限 置換の技術 エスカレーション 真偽の確認 責任の追及 誠意ある弁明 法則なき展開 エスカレーション 何度も読み返し エスカレーション 震える指で エスカレーション 迷いを断つ瞬間 エスカレーション エスカレーション エスカレーション! 言葉を超えるものは いつも言葉。 |
2006.04.24 Mon
ちゃんと聞いてる顔を保つ ちゃんと相手に聞こえる相づちを打つ ちゃんと聞いてる証明に 時々適切な質問をする |
2006.04.23 Sun
声を信じてしまう 言葉より 声を 時に言葉はその信頼の邪魔をする |
2006.04.22 Sat
不要になって提供されたものだろう。ハイウェイの吹き流しがこの時期はすべて鯉のぼりになる。へんぽんとひるがえる様があんまり気持ち良さそうなので、時速120キロを徐々に減速。ちょいと路肩に愛車を停めてポールの下まで歩いてみた。 真下から仰ぎ見る紅い鯉のぼり。ここじゃ雨ざらしもいいとこだから、近づくとけっこうズタボロだったりする。風を切って走る車たち。その車を更に追って走る風。その風に、振りちぎれるくらいはためいて、カラッポなのがうらやましい。我慢できなくなってきて、ポールに巻いてあるロープを外しにかかる。 と、そこへ黄色いパトロール車。 「どうしましたか。事故ですか。」 「ええまあ、ちょっと。」 「何してるんですか。」 「いや、ごらんのとおり。」 鯉のぼりの代わりに自分をあそこに吊るしたい、ということを手短に話す。 「はあ。事故じゃないんですね。」 「まぁ、これから起こるようなもんです。」 「それは困ります。管轄内で。」 「あんな高いとこも、管轄ですか。」 説得するのも面倒だから、手はどんどん仕事を進める。するすると鯉のぼりを降ろし、留め金を外すまで30秒。 「やめてください。」 「放してください、痛いです。」 「やめてください。」 「あ、放さないで、そのまま引っぱって。」 急いで手を引っ込めて口から出して、傍のポールにしがみつく私。パトロールのおじさんエイっと引っぱり、べろんと裏返って脱げる私の体。 「うわうわうわあー」 「助かりました、ありがとう」 「うわうわうわあー」 「ちょっとそれ取って」 このまんま立ってて他のドライバーを事故らせたら悪いから、とりあえず外した鯉のぼりを着てみる。ちょっと長くてガバガバする。 「うわうわうわあー」 「似合います?」 「あの、あの、あの、あの」 「手伝ってね」 手も足もうまく出せなくて、鯉のぼりは着るもんじゃないなと思いながら、目の焦点が合わなくなってるおじさんと一緒に、脱いだ体を留め金に掛ける。 「あの、あの、あの、あの」 「はい引っぱって」 「は、ひ、ひ、ひ、」 「よいしょ、よいしょ」 さすがに重い私の体。それでも上がるごとに風を受け、大きく揺れ始める。裏返った内側が、バタつくたびにちぎれ飛ぶ。風がウロコを掻くようだ。ここのところ、いろいろあったから、思ったより汚れてる。いい感じ。どんどん風に掻き落とされて、きれいさっぱり飛んでしまえ。大きな口を開いて風をはらむ私の抜け殻。強風に煽られて激しくひるがえる。だいぶん軽くなってきたみたい。 「あれ、どうするんですか」 「ご心配なく。ちゃんと降ろして着て帰りますから」 「はあ、一人で降ろせますか」 「降ろすくらいは大丈夫。これもちゃんと、もとどおり吊っときます」 今頃になってなぜか積極的に手伝いたがるパトロール氏と、しばらくそこで立ち話。相変わらず轟々と走り去る車たち。ポールの上にハタメクものの実態を知ったら、みんな玉突き大惨事。でも大丈夫。ずいぶん薄くなってきたから、遠目には紅い鯉のぼり。近づく頃にはポールの上より、その下で鯉のぼりと立ち話してるパトロール氏に目が奪われてるに違いないから。 |
2006.04.21 Fri
空白のスケジュールを埋める 物理的に 時間的に 行動的に 具体的に それでも埋まらぬ隙間には 音楽を 映像を 会話を 運動を たったひとつのことを振り切るために それが 取るに足りないことであると確認するために |
2006.04.21 Fri
最初は少し 次はもう少し 馴れたら量を増やす 回数も増やす ときどき飽きる 飽きたら工夫する 味付けは薄く 風味を残す 飲み込むのが上達したら 舌でつぶせる程度の固さに 上達したら 歯ぐきで咬める固さに さじで与えるばかりでなく 時には手づかみで食べさせることで 食べることへの興味や意欲をわかせましょう 乳児に進める離乳食の手順で 私たちは様々なことを学ぶ 知らなかった味を覚え できなかったことを身につけ いつか 与える側の思惑を越えて 自らの欲するままに欲するものに手を伸ばす 生きることに必要な術の習得よりも 知らなければそれですんだことへの欲求の方が 業が深い |
2006.04.20 Thu
空を飛ぶなど思いつきもしない深海の魚 水を泳ぐことが死を意味する極彩色の蝶 まじわらぬ生活 まじわらぬ 命 生まれた街から外へ出たことのない老婆 テントの中で生を享けたサーカスの少年 くりかえす生活 くりかえす 命 |
2006.04.19 Wed
取り返してきた。 肝臓だった。 お皿に載せられて、 誰もいない部屋のテーブルの上にあった。 一応、呼んでみたりしたんだけど、 あんまり呼んで、本当に誰かでてきたら怖いから、 返事がないのを確かめて、お皿を手に取った。 ずっしり重い。 初めて見る、自分の肝臓。 けっこう大きいではないかー、とか思いながら、 何か、匂いとか嗅いでみた。 よかった、まだ使えそう。 でも、どうやって戻そうか。 たとえ夢の中でもハラキリはちょっと。 かと言って、口からってのもどうでしょ。 なんか別のとこに収まりそうだし。 どうしたらいいか途方に暮れてたら、 扉の向こうで、 音がした。 カツーン チャリン 固い床に、何か金属のものを落としたような音だ。 全身の毛が逆立って、 私はその音に応えるように手の皿を取り落とした。 何倍もの大きな音がして、 割れた皿が飛び散った中に私の肝臓が落ちていた。 扉の向こうは静まり返っている。 そのことが余計に、何かいる、証拠に思えた。 わたしのだからね、これは、 わたしのなんだから。 口の中で練習してから、声に出して言ってみる。 わたしのだからね、これは、 ぜったいわたしのなんだから。 扉の向こうで何かが立ち上がったような気がして、 とっさに私は床の上の肝臓を掴んで自分の口に押し込んだ。 お皿の破片が付いたままだったような気がするんだけど、 かまってられない。 両手で口に押し込む、子猫ほどの大きさの私の内蔵。 これが、 入るんだな。 夢だから。 朝、目が覚めて、しばらくして気がついた。 初めて味のする夢を見た。 |
2006.04.18 Tue
朝、目が覚めて、すぐに気付いた。 何か、どっかに忘れてきた。 何だろう。 頭も手足も体も、あちこち探ったけれど、 これは大丈夫。全部ある。 念のため。影もある。 でも何か、体の中のどこかが足りない。 夜のうちに何があったのだろう。 私はどこで何をしてきたのだろう。 どこかで一度解体されて、 朝に間に合うように慌てて詰め直したばっかりに きっと戻し忘れられたんだ。 そういえば、膵臓の場所がいつもと違う。 もうちょっと、こっちだった気がする。 ここらへんの何かがなくなったぶん、 こっちにズレたのかも。 たいへんだ。 捨てられてたらどうしよう、 取りに行かなくちゃ。 でも、どこへ? 言わなくちゃ。 ちゃんと言って、 返してもらわなくちゃ。 でも、誰に? 1日中考えたけど、分からない。 仕方がないから、とりあえず、 今夜、眠りの中に取りに行く。 まってろよ。 |
2006.04.17 Mon
気がつくと、走っている。 気をつけないと、走ってしまう。 気付かないうちに、駆け出す脚を 気のすむまで行かせてやりたいけれど 気が重いのは、その脚に必ず 私が付き添わねばならないということ。 思わず手を伸ばす。 思いがけない手触りに 思い出しかけたことがある。 と思ったら それは思いもよらぬ記憶で まだ私の中にしまわれていたことをうれしく思う。 |
2006.04.16 Sun
問 : 次の(1)〜(3)に当てはまる語を答えよ。 みる ふれる かける ( 1 ) みつめる からめる かわす ( 2 ) そらす ほどく つぐむ ( 3 ) |
2006.04.15 Sat
なになに だめ ナイショ なんで なんででも ナイショなの 笑み交わし合って扉を閉める子ら 他愛もないことを囁き合って 秘密の雰囲気を盛り上げている いまから ケッコンシキをします ありがとう どういたしまして コドモはおとこかおんなか わかりません ぼくは おとこのこがいいです わたしは おんなのほうがいいです おわり 秘密の割にはマイクなど入れて 大音量の生中継 盛り上がる部屋の内に 耳そばだてつつ 子らにナイショの菓子を食する母 ふたり 秘め事の楽しさは 大人になっても同じ |
2006.04.14 Fri
春スカートの内がわに ナイフを一本隠し持つ 鞘をどこかに置き忘れ ときどき脚を傷つける 忘れる時もあるけれど 歩けばヒヤリ思い出す 誰を殺めもしないまま それはいつでもここにある 誰に知られもしないまま 今日もこいつを持ち歩く |
2006.04.13 Thu
帝王切開だったんです。 このまま逆子がなおらなかったらって、 ずっと言われてたから、 もう分かってたんですけど。 下半身だけ麻酔して。 だから私、陣痛、知らないんですよ。 手術自体は早く終わったんですけど、 やっぱり切ったから、後が大変でした。 痛くてね。 もう痛くて痛くて。 2週間くらい入院してたかな。 子宮収縮も薬で起こすから、 飲んだら痛くなるのが分かってて。 もうすごく痛いんです。 子どもが決めた事だからって。 私じゃなくて、 どうやって出てくるかは、 子どもが決める事だからって。 先生にも、みんなにも、言ってもらいました。 「この子ひとりしかいないから、甘い母親だと思います」と、笑顔。 |
2006.04.12 Wed
ひとつの器に入れられて 水と油 溶けあわぬ液体 密閉して強く振る 互いの領域を 分離した自身の一部が 無数の泡と散って浸食しあう しばらく そのまま 静寂の中で ゆっくりと もとに戻って行く 水の中に残る油が 油の中に残る水が 互いの中から完全に消え去るまでの かくも永き余韻 |
2006.04.11 Tue
おかあさん ほら こんなところにも 花びら ! |
2006.04.11 Tue
遠いから近づきたがる 近いから遠ざけたがる 足りないから求める あり余るから捨てる もっと早くと焦りつつ 早すぎることに怯えてしまう 遅いことに苛立ちつつ いっそこのまま止まれと願う ワガママだ、私。 |
2006.04.10 Mon
あ あ め あ あ め め ああ
め め あ め め あ あ め め め あ あ あ め あ め め あ あ め め あ あ め あ め あ め あ め め あ めあ あ あ め め あ あ あ め めあ あ め ああ あ あ め め あ あ め あ あ め あ め め あ め あ め め め あ あ め め め あ め あ め あ め め あ め あ め あ め め あ あ め め あ あ あ あ あ あ あ あ あ め め め め め め め あ あめ あ あ あ め めめ あ あ め め め め め あ あ あ め め ああ あ あ あああ め め め め あ あ め め めめ あ あ あ あ あ ああめ あめ あ め め め め め あ め あ め あ め あめ あ あ め め あ め あ め め め め あ め あ め あ め め め あ あ め あ あ め あ あ め め め め め め あ あ め あ あ あ め あ あ め め め あ あ め あ あ あ あ め め め あ あ め あ あ め め あ め。 |
2006.04.10 Mon
雨に打たれてみる 髪をしずくが伝うほど濡れてみる 大人になって久しく こういう事がないと思い出す |
2006.04.09 Sun
いままでも これからも 一番近くて 一番遠い 君。 |
2006.04.08 Sat
風を待つ。 46億年を駈けてきた風だ。 ここで受け止める。 風に向かって体をひらき 目を閉じて待つ。 来た。 息もつけぬ衝撃が突き抜ける。 瞬間 脳内にフラッシュする 風が見てきたすべての命。 この風が今 私の中の水を しぶき立てて舞い上げる。 吹け 嵐。 私の水をひとしずく残さず連れ去ってゆけ。 私の中の海を干揚げて 還せ パンタラッサへ。 |
2006.04.08 Sat
ことばの薬 口移しで あげる。 |
2006.04.07 Fri
やはらかなる花の下 やはらかなる人たちと やはらかなる時を過ごす。 |
2006.04.07 Fri
おまえの従順さには呆れたものだ 右と言えば微笑み 左と言えば頷き 昨日と明日を取り替えることさえ私に許す 手の中にあるのは おまえか 私か この混沌を終わらせるのは おまえか 私か |
2006.04.06 Thu
ねえねえ おかあさん あのね あのね えーとね おかあさん あのね マカちゃんね あのね あのねえ えっとね さっきね あのね あのね おかあさん おかあさん あのね おかあさん マカちゃんね えっとね あのね ねえねえ あのね おかあさん きょうね きょうねえ んとね えーとね えっと おかあさん ねえ あのね あのねえ んと あのね さっきねえ おかあさん マカちゃんねえ あのね えっと えーっとね あのね ねえねえ あのね おかあさん んとね えっと あのね ねえ おかあさん おかあさん おかあさんねえ あのね マカちゃんね えと んーと マカちゃんねえ あのねえ あのね おかあさん ねえ あのね えっとね んとね ねえねえ あのね おかあさん あのねえ…… へたくそな呪文にかかり 約15分間イスから動けず。 |
2006.04.06 Thu
いやもう全然です。全然分かんないですよ。気がついたら入ってました。 今日も混んでたからなー。 なるべく手元にとか思ってても、降りたり乗ったりする人のはずみで、 鞄だけちょっと持ってかれたりすんでしょ。 ショルダーだから、このね、ストラップのとこさえこう握ってれば、 そんな遠くへいくわけじゃなし。 だいたい仕事のもんしか入ってないから。財布やパスはこっち入れてるし。 押されてどっかに挟まってるくらいの方が、けっこう肩ラクだったりして。 いや何も取られてないです。 こいつが入ってただけ。 降りてね。もう降りるまで全然です。 鞄ひっこ抜いて降りて、ホームでね。 見たら何か入ってんですよ。ファスナー半分まで開いて。 開いてって言うよりは、開けて、入れて、閉めて。 だって最初こんくらいしか開いてなくって、ここんとこだけ見えて。 なんだこれ、と思って開けたら結構デカイじゃないですか。 びっくりするでしょ、わけ分かんないですよ。 何ですかね、これ。 何に使うんですか。 中、何か入ってんですかね。 |
2006.04.06 Thu
檻の中、眠る動物に餌をやる。 なにしろハナっから眠ってるもんだから、何を喰うのか知れやしない。 でもいつ目を醒ますか分からないから、やっぱ何かやっとかなきゃと思って。 あたしも忙しいから、ずっと付いてるわけにもいかないし。 とりあえず今日は、チーズをやってみた。 匂いを嗅ぎ付けて起きるかなと思ったけど、好みじゃないのかな。 相変わらず眠ったまんま。 昨日のハムはまだいける。 水はおとといのだから、あとで替えとく。 部屋は狭くなったけど、あのままほっといたら、きっと死んでたと思う。 死んだって別にあたしのせいじゃないんだけど、 死ぬって分かってるのをほっとくってのは、 なんか、ちょっとどうかなと思ったのね。 重いし、臭いし、汚いし、連れてきたって、結局死ぬかもしれないんだけど。 今んとこ、生きてるから。眠ってるけど、生きてるから。 |
2006.04.05 Wed
はれの日に寄せて 幸 多かれと願ふ代はりに 事 多かれと祈る あまたの事に出会ひ よろずの思ひを知り その柔らかな丸き心に 幾多のひだを刻み 他を知りて 己を知り 他を認めつ 己を認め 生かされてあることへの驚きと やがて死することへの畏れを胸に いかなることも その目で見 その耳で聞き その鼻で嗅ぎ その舌で味わひ その手で触れ そのすべてで確かむることに 臆する事なかれ 強くあらずともよい 弱いと知れ 弱ければこそ 生きる事に全力であれ 生きる事にのみ真摯であれば 事 はそのまま 力 となろう 事 多かれ 手に余るほどの幸など要らぬ その命の力の限り生きてゆけ 事 多かれ 生きることの意味を失ふ時も その命を手放す暇を持たぬために |
2006.04.05 Wed
今夜 君に 会えるかもしれない。 そのことが、 花誘う春の 日がな一日を 「待ち時間」に変えてしまう。 |
2006.04.04 Tue
この みぞおちの奥あたり みづがどんどん湧いていて その水底に なにか居るのだ 平素は気配をひそめているが 目を閉じて しばらく待つと そいつが おほきく呼吸する そのたび小さなあぶくが立って 水面がかすかに揺れるのだ もっと ぢっとしていると そいつは こちらに探りを入れて 応へるやうに 首をもたげる 目の奥ゆるめ 後ろざまに 水底へ墜ちてゆく私の代はりに ゆっくりと浮かび上がるそいつを 淵の深さの 丁度まんなかあたりで 捉まへようとするのだが この腕は みづを掻くばかり 浮かび上がったそいつが 何をするのか知らぬまま 朝まで 泥の中 眠る |
2006.04.03 Mon
現実の人達が 時間をさらってゆく 文字だけの君が 心をさらってゆく |
2006.04.03 Mon
私たちの命が有限であることは 決して不幸な事ではないと思う 早く生を終えるつもりはないが 永遠に生きたいとも 願わない 名付けられぬものは無限で名付けられたものは有限だ わたしには名前があるからほらごらんまた老いてゆく 目に見える距離と見えない距離の間に感じる命の気配 遠いと近いはいつもわたしを駆り立て導き引裂き癒す そして本当に欲しいものにはいつ(まで)も届かない 初稿 1994.9.27 |
2006.04.02 Sun
駅からの道を 走って 走って 走って 走って 君から届いているはずの文字に会うために 走って 走って 走って 帰る |
2006.04.01 Sat
裸感果です。 実は男です。すんません。 最近の悩みは、犬の散歩がキツくなってきたことです。 48歳という歳のせいか、腹もだいぶん出てきました。 晩酌はやめられないので、 1日2本の缶コーヒーをやめる約束を妻にさせられました。 子どもはかわいいです。 が、高学年になって生意気になり、 ときどきこちらもムキになります。 趣味は立ち読みです。 店と険悪なムードにならない程度に買いますが、 だから大型店の方が好きです。 新婚旅行で行ったハワイに、退職したら永住したいと思っています。 缶コーヒー代の小銭も、その夢につながるといいです。 裸感果をやってること、誰にも言えません。 自分で始めておきながら、最近ちょっと、 いつまで続くか不安です。 妻にバレたら、予告なく閉じると思います。 皆さん、ご自分の言葉はバックアップを取っといてください。 すんません。 次ノ方、ドウゾ! |
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