2007.01.28 Sun
すこし バランスをとりたい だから すこし きみと話したい |
2007.01.25 Thu
なにか 言いたい瞳が まっすぐにこちらを見つめ 注意深く 言葉を選び 違う 話をする |
2007.01.23 Tue
ちかづく ちかづける とおざかる とおざける どっち も。 |
2007.01.21 Sun
イセ「へぁっ!ウルトラマンはたいふうなんかにまけないぞ。しゅわっ!」 マカ「あっ、ウルトラマンあぶない。」 イセ「わぁぁ、とばされるー。」 マカ「おーいウルトラマーン、だいじょうぶー?」 イセ「だいじょうぶだよー。きもちいーい。」 マカ「いまー、たすけるからー。」 イセ「だーいーじょーぶー。」 マカ「たーすーけーるーよー」 イセ「たーすーけーなーいーでー」 マカ「たーすーけーるー」 イセ「たーすーけーなーいーでー……」 |
2007.01.21 Sun
日付が変わる前に 君に伝えようとしたことが 毎晩 胸の底に残る |
2007.01.20 Sat
子どもたちの希望で 寝る場所が変わった イセ 母 マカ 父 だったのが イセ マカ 母 父 に なった |
2007.01.20 Sat
頑に心を閉ざす時は それを開く場所を探しているときでもある きつく胸に抱いた刃は 研ぎ澄ますほどにその身を傷つける 壁の厚みを確かめて安堵しながら それを打ち壊す者が現れるのを待っている |
2007.01.20 Sat
あたしはいつも不安だ 夜カーテンの隙間からこの部屋をのぞいているのは 昼間交差点でティッシュを配ってた男じゃないだろか 差し出した男の爪がひどく汚れている気がして あたしはそれを受け取らなかった 届くはずの手紙がときどき郵便受けから抜き取られ それは近所の額の狭い老婆の手に握りしめられて角を曲がる 曲がり込んだ路地で老婆はそれを細かくちぎり 虫のような目をしてむしゃむしゃ食べる コンビニで弁当を買ったら箸を入れ忘れられたので 台所の引き出しを開けると失くしたはずの合鍵を見つけた あたしがコンビニのレジでおつりを待ってる間に メガネの方の店員が先回りして入れたに違いない 部屋の隅のコンセントから時々キーンという音がする 引っ越した時からのことなのでずいぶん慣れてしまったけど あの白いパネルの中に仕掛けられた簡易盗聴器から 真下に住む太った女があたしの独り言をラジオで拾う だからあたしはいつも不安だ |
2007.01.17 Wed
うまれた と おもい うんでもらった と おもい いきている と おもい いかされている と おもう |
2007.01.15 Mon
目を閉じて 手を伸ばす 指先に 君の言葉が 触れる |
2007.01.14 Sun
ま つ たのしみ かわす よろこび おわる さみしさ おもう ぬくもり ねがう せつなさ |
2007.01.12 Fri
だるちゃんの両親は かるきくんの両親と一緒に北海道に旅行中で 昨夜 帰宅する予定だったのに まだ帰っていない 夕方になって 「ほっかいどうは ゆきが すくないです」 というメールが入ったらしい |
2007.01.11 Thu
家族四人と思っていたが 年末あたりから 下の子どもが虚空に向かってたびたび話しかける もうちょっとたべる? うんいいよ。はい。 え、いらんの? もー、たべるてゆったくせにー。 いっしょにもっていこね。 よいしょ、よいしょ、よいしょ…… あーおもかったねー。 だいじょうぶ? ちょっとおやすみしょっか。 ちょっとマカちゃんおかあさんとコープいってくるけん おるすばんしよってな。 おやつたべたらいかんよ。 おしっこひとりでいってな。 かえってきたらまたあそぼうな。 「だるちゃん」というのだそうだ ちなみにもうひとり 「かるきくん」という男の子がいて 上の子どもの友達だと言う 「ぐろー」という名の犬を飼っているらしい |
2007.01.10 Wed
あおいとこはね うみだよ ちゃいろいところは つち みどりは きがはえてるの あかいとこは あついとこ きいろは でんきぴかぴか むらさきいろのところはね くらいんだよ よるだから 6歳児の俯瞰する地球 国境という言葉も知らぬまま 君は自在にペンを操って 丸い地球の上に境界線を描き それぞれのテリトリーをカラフルに色分けする 丹念に塗り込める そのペンの下に どれほどのヒトの命があるのか ないのか 塗り分けているその色が どれほどの生物にとって意味があるのか ないのか 思いつきもしない目に映るそれぞれの「領土」は 色こそ違え どれも等価値だ ふと手を止めて 君は小さなスペースを注意深く塗り残した 白い山 だという 覚えたばかりの ネパールのことだと 今日になって気づいた |
2007.01.09 Tue
いちにちのおわりに ふと きみをおもう ひとりのへやで いま このアドレスを えらんでいるか カウンターがまわり ディスプレイのなか きみと めがあう |
2007.01.08 Mon
提出を求められて 略歴をまとめた 略した部分も 真剣に生きていた |
2007.01.08 Mon
卒園アルバムの表紙絵を 冬休みの宿題に持たされて 喜々として取り組む6歳児 マジックで描くウルトラマン4人が 地球の周りでポーズを決める この間まで 「おおきくなったらウルトラマンになる」 と言っていたが 年末あたり 誰のどんな話を聞いたものか 「おおきくなったらツブラヤプロにはいる」 と妙に現実的な表現 ふと立って マジックを片付けに来たあなたは まだ こんなに小さい あと2ヶ月あまりで迎える 卒園という初めての節目 6歳なりに受け止めて 残る行事を数えて惜しむ けれどあなたにとっては間違いなく 次へと踏み出すステップだ そしてわたしにとっては ここで足踏みを続ける覚悟の始まり どこへでも行けるが どこへも行かない 自由な選択としての 高らかな不動の足音を 聞け |
2007.01.08 Mon
行かれもしない 催しの うつくしい案内状が届き 真新しい カレンダーに 日時 場所など 書き込んでみる この日 私は 思うのだろう 行けなかった 行かなかった |
2007.01.07 Sun
このくらい と思ってしたことが 案外あとを引く 学習能力が低いので そんなことを度々繰り返す 一抹の後悔を日がな連れ歩き ひとりの時間には反芻し 眠りから醒めても疲労感がつきまとう ユウタイリダツ というのは 魂が体から抜け出してどこかへ行くことだと聞いたが 体の方が魂を置き去りにしてどこかへ行くのは何と言うのだろう 後始末をするために 私の体は夜な夜などこかへ出掛けてゆく 付いて行きたい気もするが 確かめてしまってここへ帰れなくなるのが恐ろしい 眠る気配をうかがって 体が 私から起き上がる 部屋を出る前に必ずもう一度こちらを探り 用心深くドアを開ける 踏み出した足の 冷たい廊下の感触も 体を持たぬ私には感じられない ただ眠ったフリをして 夜明け前 冷えきった体が 足音しのばせて帰って来るのを 待っている |
2007.01.06 Sat
12月からお習字を始めたばかりの6歳児 「あ」 書き初めの筆を真剣に握る 「あ」ー 縦一も横一もまっすぐ引きかねるのに 「あ」! ひらがななど笑止 「あ」〜 曲線もバランスもあったものではない 「あ」……。 はじめから余興のつもりの先生は ほどよい所で朱のマルをぐるぐると付けてくれて 早くも「あ」は終了 広げた新聞の上に 書き終えた半紙がくたくたと重なる 「あ」の次は「い」 筆の感触がただひたすら楽しい子ども 誰もいなくなった教室にひとり残る 「い」…… 余白の多い字ほど難しい 「い」! と思ったら 「い」。 なかなかの上出来が一枚誕生 夜 帰宅した父親に うれしそうに見せる どっかにかざってよ しからば玄関に はからずも今年は「い」の年なれば |
2007.01.05 Fri
探し物をして日が暮れる 食事の支度や 洗濯干しや 片付けものや 子どもの世話や の 合間に探すので はかどらないこと この上ない 今年は 探し物の年かな つぶやいて ふと きづく 失くしたのはいつだ……? 今年が探し物の年なのではなくて 去年が失くしものの年だったのだ |
2007.01.03 Wed
いとなみです あなたのなかに わたしのなかに 食して 排して いとなみです 吸って 吐いて いとなみです 開いて 閉じて いとなみです 感じて 伝えて いとなみです 立って 座って いとなみです 選んで 辞めて いとなみです 進んで 戻って いとなみです 脱いで 纏って いとなみです 出して 納めて いとなみです 尋ねて 答えて いとなみです 捉えて 放って いとなみです 掲げて 踏んで いとなみです 思って 忘れて いとなみです 投げて 受けて いとなみです 探して 隠して いとなみです 願って 避けて いとなみです 迷って 続けて いとなみです あなたのなかに わたしのなかに |
2007.01.01 Mon
ひーらいた ひーらいた なーんの はーなが ひーらいた |
|
| HOME |
|