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 2007.05.05 Sat









               ちず みよったら
               「ちちじま」とか
               「ははじま」いうのが
               あったんで






   「ちちじま」って
   おとうさんがいっぱいおるしまで

                       「ははじま」って
                       おかあさんがいっぱいおるしまかな











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23:52:11 | 小さき人たち | コメント(1)

 2007.05.06 Sun






健康で1日を終える

ただそれだけが繰り返されると

子どもは大人になってしまう








                               なんだか

                                  つまらないな





14:19:10 | 小さき人たち | コメント(4)

 2007.05.10 Thu



山でつかまえて来た

ご近所のおじいさん

白いプラスティック容器
5センチほどの深さまで砂が入っている
中には4匹のアリジゴク
覗き込む
小さなふたつの頭

   「アリジゴク……?こうえんの……?」
   違うよ
   虫だよ
   ウスバカゲロウの幼虫
   アリをつかまえて来て入れてやろうね
   「ありさん おそとにおるよ」
   「いこ」
   「うん」

大きなアリはどこだ

家の周囲を探してみる
体長1ミリ程度の小さなアリばかり

   「神社の方におるかも」
   駆けて行く小さい足
   それを追う
   更に小さい足

幼い指たちが
捉えようと追い回す
そんなに強くつまんだら
ほら

   「だめや ちいさすぎる」からではない
   「わ つぶれた」いや つぶしたのだよ

お向かいの家庭菜園の
ブロックの割れ目に
大きなアリたちが見え隠れ
たくさんの犠牲を出して
すこし上手になった指先が
次々とビニール袋に捕獲する

   「ありさん おったね」
   「もうええやろ」

覗き込んだ容器の中の砂は
いくつもの丸いくぼみを作って待っていた

傾けて
ふるい落とすビニールから
少し弱ったアリたちが滑り落ちる

   「おともだちがきたよー」

あれだけの説明で
すべてを理解した少年は
妹の誤解をあえて訂正せぬまま
静かに容器の中を見つめる





00:16:09 | 小さき人たち | コメント(0)

 2007.05.13 Sun






庭の隅に
フタをしたままの砂場
隙間からたくさんの雑草が光を目指す
何とかしなければと思いつつ
放置していた怠惰な日々に
今日やっと始末をつける

はみだした草の茎は
握りしめるとしたたかな手応え
砂地の中にこれはと思う強さで根を張り巡らせている

観念してフタを開ける
1年間蓄えた闇の中に育てたものは
365匹のダンゴムシ

 わぁ!

目を輝かせて手を伸ばす子どもたち
引き抜かれた草の根元にうごめく愚鈍な丸みを
愛おしそうに捉える
理解を超えた力によって光を与えられた者たちは
ただうろたえて闇を求め
誤ってなお逃げ場のないブロックの上に迷い出る

待ち構えた無邪気な神々に
次の居場所を決められて
新しい闇の中
丸めた体をそっとほどく頃
先程の天変地異を忘れてしまう





01:14:45 | 小さき人たち | コメント(0)

 2007.05.14 Mon






      か
         ら

い          だ

  る      が
      か





                              だ
                      ら         
                                   の
                  か                  
                                      な

               い

                                         か

               な
                
                                      に
                  い

                      が           き
                            み





20:31:58 | 未分類 | コメント(1)

 2007.05.16 Wed





      空耳のように

                     ちかづく

               車 の
                音


                             玄関前でとまり

    ドアの
       音
         カギの
        音                 足音




ちかづく            とおざかる

                                  空耳





00:23:13 | 未分類 | コメント(1)

 2007.05.18 Fri






カミサマを信じる人たちの手で
ささやかな幸せの風景が
失われて行く

カミサマを持たないという理由で
大切にしていたものを奪われた人たちの
嘆きの声など
聞こえないほど遠い所にいるんだね
カミサマは

おまけにずいぶん年寄りだから
自分のために働く者たちが
その仕事の中に
こっそりいろんなことを混ぜ込んでいたり
カミサマのせいにして
どっさり自分の願いを叶えていたりするのも
もう よく見えないのさ

おっと

カミサマには
何のうらみもないんだよ
なにひとつ
約束してくれてたワケじゃなし





23:35:03 | 未分類 | コメント(3)

 2007.05.24 Thu






指に刺さったトゲを抜く
家の中で一番明るい蛍光灯の下で
眉根にしわを寄せた母が
先の鈍いとげ抜きを構え
刺さったトゲより固い爪先で指をつまみ上げ
周りの皮を剥がしにかかる

 イタイヨ
 イタイヨ

顔を背け目をつぶる私は
まぶたの中の暗闇に
巨大なとげ抜きの先と
破れる指先からしたたる血と
なお深く埋もれて行くばかりのトゲを
いつもはっきりと見ていた

 ハイどうぞ

釈放された指先に載せられたトゲは
いつもがっかりするほど小さくて
血を流していたはずの指先には
ささくれ程度の赤い傷
その指を
私は必ず口に含んだ
熱い唾液がしみる傷口を注意深く噛んで
血の味を確かめていた

大人になっても
トゲを抜くのは難しい
傷口が強くつまみ出せなかったり
とげ抜きを持つ手が左だったり
誰かの手を借りねばならないことが憂鬱で
刺さったことを内緒にしてみるのだが

トゲは
いつまでも
そこにあるのだ

触れると痛いだけではなくて
刺さったままだということが
いつまでも心につきまとう

上手に抜けないトゲがある
誰かが
通りかかるのを待っている





09:09:07 | 未分類 | コメント(2)

 2007.05.28 Mon






毎日が続く
愛しい日々が積み重なる
安心と信頼が
昨日よりすこし
子どもを大きくする

 やくそくはまもりなさい
 じかんにまにあわせなさい

練習が足りないまま大人になった私は
あなたとの約束を何度も破る

 わすれちゃいけない
 じかんまであとすこしだ

言い聞かせていたのに
電話のベルひとつが注意をさらい
ふと目に止まった紙切れ1枚が
時計を見えなくしてしまう

泣き止んだ柔らかい頬に真剣に詫びて
今日
暮らしのリズムを
ひとつ変えた

毎日が続き
愛しい日々が積み重なり
あなたの涙が
昨日より少し
私を育ててくれる





17:49:59 | 小さき人たち | コメント(0)

 2007.05.29 Tue



花好きの隣のおばあさんが毎日
道端に植えたピンクのつぼみに
すぐ傍を流れる用水から
柄の長い杓ですくった水を丁寧にかける手を
今朝はぴたりと止めて
流れて行く川面をすかし見ている

 オハヨーゴザイマス
 モースグサキマスネ

挨拶の息継ぎをして気がついた
辺り一面に灯油の臭い
おばさんの横に立つと
水面にうっすらと七色の迷彩を描いて
流れる油の模様が朝日に光る

 きがつかんけん
 ここまでかけてしもた

柔らかく濡れたこの植物の根元に
やさしい手で注がれた悲しい油

 まちよるけど
 なかなかひかんわ

杖のようについていた杓の柄を持ち直し
庭に戻る下駄が
油の混じった水のしみる土の上を
注意深く踏む

土にしみた油は
いつまでもここに残る
きれいな水をかけて
うすめて うすめて
うすめたぶんだけ広がって

洗えない
土と花と心





10:36:30 | 未分類 | コメント(0)

 2007.05.30 Wed






            寒い部屋でうたた寝をした

            夢は見なかった気がするが

               目覚める瞬間

         喉から食道にかけての内側に張った氷が

       一瞬でブロック状にくだけて口からこぼれ出した

               ような気がして

              無意識で口を覆った








00:02:24 | 未分類 | コメント(1)
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