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TUNING
 2006.02.17 Fri
はらつてもはらつてもふりはらつてもまとはりつくやうなすがたはみえぬくものいとのやうなせいでんきのいとくずのやうないつもすつかりわすれてゐるとふとくびすじにふれてきてそのあることがおもひだされるつめたくはなくかたくもないしだからやさしいわけではなくてむしろそれはすこしつらいほどだからわすれたいとおもつてゐるときにかぎつてずつとあれやこれやとうるさくするのでそれならつまんでやらうとおひかけるおやゆびとくすりゆびのさきをするりとにげかくれどこかにいきをひそめてしまふのがなんともくやしいくせにどこかでこれでよいとかんじてしまふのはどふいふことだらう


      幼い頃
      風呂場で頭を洗うのが怖かった
      目を閉じている間
      何かの気配をいつも感じていた
      煌々と照らされた明かりの下で
      まぶたの中に作り出された闇に怯える裸の子ども
      気配はいつも
      背中で感じた
      「せむし」ではなく「ねこぜ」の頂点
      天使なら羽根の生えるあたりに
      異界へのアンテナがある
      幽霊も祟りも信じない大人になったが
      そのアンテナが捉えようとしていたものに
      私は随分と
      育てられたような気もしている


ひだりめのなかのりゅうはすこしずつおほきくなつてひだまりをみつめるしかいをみをくねらせてよぎつてゆくそのあたまがこちらをみたりあちらをむいたりするのをしらかべにおひつめてめをこらすとしみるあかるさになみだがあふれておもはずまばたきがにどさんどよんどごどろくどとめのなかをかきまぜるからおどろきあばれてりゅうがどこかへすがたをかくしてしまふとなんだかすつかりなんでもはつきりみえてしまふのがあんまりきはづかしくてこんどはゆつくりのまばたきでようすをうかがふしかいのなかにおもひがけずななめしたからゆらりとそのひげのさきをのぞかせるのがこしゃくなのだ


                        初稿 1995,10,11





              
23:28:11 | 未分類 | コメント(0)
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