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 2008.12.31 Wed






からんと白く明るく

窓のない長い廊下の向こうから

すっきりとしたそろいの服を来た人達が

ぱらぱらと集まって来る。

私と

あと3人の係員は

その人たちを整列させる役目であった。

この人たちはこれから戦地に赴くので

私はどうにも涙がこらえきれず

けれども立場上

感情をあらわにすることは許されないため

つるりとした壁に向いて泣き顔を隠し

職務を全うできずにいる。

あとの3人によって音もなく手続きは進められ

突然ぽっかりと開いた出口から人々が整然と退出するのを

私は肩甲骨で見送る。

音もなく壁は閉じた。



同時に

3人の係員は

壁の足許にあるわずかなすき間に這いつくばって顔を押し当て

今しがた送り出した人達の行方を確かめようとする。

そんな所から外が見えたのかと

私もかがみ込んだ所で

いつのまにかやってきた別の係員が

私に面会者がいると言う。

間もなくここに来るということ。

次の便で出立する人だということ。

名前も告げられず

心当たりもなく

けれど必ず会おうと思った所で

子どもの手が私を眠りから連れ出してしまった。

朝食の支度をしながら

誰だったのだろう



思う。

私に会おうとした人は

あの白い空間で

何を伝えたかったのか。

私がいないことを知り

どんな思いでその場を後にしたのか。

夢の中とはいえ

取り返しのつかないことをしてしまったという後悔が

このいちねんのおわりに

私の中に沈んでいる






03:06:33 | 未分類 | コメント(0)
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