2008.05.06 Tue
3月の誕生日に買い与えたばかりの おもちゃのようなピンクの自転車の補助輪を どうしても外すのだと言ってきかず 閉店間際の自転車店に連絡を入れる これからしばらく 毎日練習に付き合う覚悟でいたら 翌日の昼までにはバランスを取るようになり 午後にはスタートも独りでマスターし 今日は立ちこぎで友達に手を振ろうとする あんまりだと思う |
2008.05.05 Mon
ふらりと訪れた寒い部屋で あの日思いがけず 君の心の内を聞かされた 誰かがお膳立てしたかと思うほど その部屋には誰もいなくて 君と 私しかいなくて 笑み交わし合ったあと 私たちはずいぶん長い立ち話をした 思い詰めた言葉の裏に 昨日今日のことではない確かさを感じ 思えばあの時 私は君の不在を一瞬想像したような気もする 原因も 現状分析も 今後の見通しも 何もかもを的確に把握することは 今あるがままの継続を困難にする あいづちを打つことが 君の中の静かな決意を促してしまうことに 気づかぬふりをしただろうか 私は 積極的な肯定はなくても 消極的な否定もなければ 理解されたものと思っただろうか 君は 修復には 壊れるまでにかかったと同じ年月を必要とする 別れ際にはそんな話もした そのあと会う約束をしていた人に ずいぶん遅れた理由を尋ねられて 待ち合わせの時間を すっかり覚え違えていたことにしたが 他の言い訳は今も思いつかない 君がいないことを受け入れ始めた5月の部屋は風に満たされて 開けっ放しの窓の外がやたらにまぶしかった |
2008.04.26 Sat
見えていることがすべてではないと認めることは難しい 見えていることがすべてだと認めることはもっと難しい |
2008.04.25 Fri
イセ「ウシが どしどし あるいています。 ことしは なにどしでしょう!」 マカ「ネズミどし。」 イセ「……。」 |
2008.04.24 Thu
よいことと よくないことと いつも おなじだけ ありますように |
2008.04.19 Sat
命育む惑星は 光集める柔らかな衣をまとう 裾なびかせて回り続けるこの星に 風の止むことはない 植物の呼吸 動物の呼吸 大地の呼吸 海の呼吸 風が いつもどこかを目指しているのは かつて息だったことがあるからだ 前略 あの日、遠い国で君が吹き鳴らした喇叭の風が 今朝ここに届きました。音はもう失われていた けれど、胸いっぱいに吸い込んだとたん、君の 思いが骨打ち鳴らし身体に響きわたりました。 大気は生まれながらにして風だ 呼吸のたびに新しい風を起こしつつ 私たちは星の自転を加速する この星は 45億年の 吐息で包まれている |